ペットの災害時対策に関して

2018年09月20日(木)

 

北海道胆振東部地震で被害に見舞われた皆様、お見舞いとお悔やみを申し上げます。

これ以上の被害が広がらないこと、そして、ペットちゃんやご家族の皆様の生活の一日も早い復旧をお祈り申し上げます。
板橋区小豆沢にあります、動物病院「DOG TOWN AZUSAWA CLINICI」 看護師の和田です。 

東日本大震災からも7年半、また、今年は関西での大きな地震と西日本豪雨と多くの方々と共に、多くの動物達も、犠牲になってしまいました。

 

自然災害はいつ私達の身に起こるかわかりません。

 

これを機会にワンちゃんネコちゃん達の防災をいま一度考えてみましょう。

 

多くの人達が集まるであろう避難所は私達人間でさえもストレスを抱えることになりますが、わんちゃん猫ちゃんは慣れない場所に加え周りの状況でさえもストレスになり体調を崩しやすくなります。

 

[用意しておきたいもの]

 

①ケージ、キャリーバッグ

②食べ慣れたフード水(1週間分)

③食器

④トイレ用品(ペットシーツ、猫砂など)

⑤首輪及びリード

首輪に鑑札や迷子札を付けておくのをお勧めします。またマイクロチップも推奨します。

⑥健康の記録(既往歴、ワクチン接種歴がわかるもの)

⑦動物の常備薬

普段定期的にお薬を飲んでいる子達は予備のお薬を『必ず』用意しておいていただきたいと思います。

 

まず普段からできる事は

 

○ケージに慣れさせる

慣れたケージさえあれば自分の安心できるスペースが確保できます。

苦手な子は、普段おやつをケージ(キャリー)の中で食べるようにしたり遊びながらでも少しずつ慣れさせてあげましょう!

当クリニック院長の吉田も東日本大震災の際にはボランティアとして活動したそうです。

その際、心臓病があるワンちゃんや、15歳と高齢であるなどのワンちゃんを救うことは出来たけど、ケージで過ごせないワンちゃんを救うことができなかったと言っていました。

 

○ワクチンやフィラリア・ノミ予防の徹底

避難所などでうちの子を守るだけでなく他のワンちゃん猫ちゃんの為にも普段から予防はおきたいものです。

緊急時と対応とは異なりますが、ドッグランなどの公共スペースでは、今後、予防がないと入れないような場所も増えてくると予想されております。

 

○首輪に迷子札や鑑札を付けておく

地震ではびっくりしてお家から逃げてしまう猫ちゃんが多く見かけられました。どこかで保護された場合に大変役に立ちます。また今日ではマイクロチップを推奨致します。

 

○病院でさえも災害の際は正常に機能しているとも限りません。

獣医師と相談の上普段飲んでいる薬は準備しておきましょう

 

 

ワンちゃん猫ちゃんを守れるのは飼い主様です。

いつ起こるかわからない災害へ普段から備えておきましょう!

 

https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h2506/ippan.pdf

※環境省HPより引用

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